2015年5月31日、中国広播網によると、中国全国婦女聯盟児童工作部はこのほど、「中国貧困地区0~6歳児童の栄養・家庭養育状況」報告書を発表した。中国本土には極端な貧困生活者は3597万人おり、そのうち6歳以下の児童は330~400万人いることが分かった。
中国は経済成長が著しいが、農村部を中心にした貧困地区では児童の貧血罹患率が高く、栄養素の摂取不足も依然として楽観できない状況にある。貧困地区の農村に住む児童の低体重率や成長遅滞率は2000年以降大幅に低下したものの、5歳以下児童の低体重率・成長遅滞率は都市部児童と比べて6~8倍で、亜鉛不足の割合は50%以上、6歳以下児童のビタミンA不足の割合も同6.3倍に上る。
また、親子間での意思の疎通も不足がちで、親子関係そのものが希薄になっていることも明らかになった。貧困地区の保護者は子どもの安全や生存に必要な物事には注意を払うものの、児童が必要とする尊重や愛情は軽視しがちで、保護者の持つ教育観や育児方法の立ち遅れや、親が都市部へ出稼ぎに行って離ればなれになった「留守児童」の問題も深刻だ。
報告書は児童の栄養問題に対し、国が高度に重視すべきだとし、政府主導による児童を中心とした家庭の貧困対策が講じられるべきだと指摘している。
(新華網日本語)
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