世界反ファシズム戦争勝利70周年中露共同祝賀国際シンポジウムが4日北京で閉幕した。中露の学者は「6つの肯定」を形成した。中国新聞網が伝えた。
■第2次大戦の歴史を肯定、中露の功績を肯定
シンポジウムの主要議題は世界反ファシズム戦争勝利の重大な歴史的意義の検討。学者は「現在、様々な政治勢力が眼前の利益のために、第2次大戦の歴史の改竄を企てている。中露の学界はこの逆流に共同で対処し、苦労して手に入れた世界平和を共同で守るべきだ」と直言した。
「第2次大戦を『2つの全体主義間の戦争』と解釈しようとする者がいる。これは歴史の歪曲であるだけでなく、人類文明の生存の基礎を揺るがすものだ」と、ロシア大統領戦略研究所元所長の柯若金(音訳)氏は指摘した。
中国国際問題研究院の阮宗沢常務副院長は「第2次大戦を否定または侵略の歴史を美化しようとすることを、中露の国民およびその他の平和と正義を愛する人々は承知しない」と直言した。
学者は世界反ファシズム戦争における中露の地位と役割を分析。中国を主力とするアジアの戦場を特に強調した。
■戦いの友情を肯定、協力・ウィンウィンを肯定
ロシアの学者は最近出版された叢書『偉大な大祖国戦争1941-1945年』を紹介。うち一冊は中国の戦場を主とする友軍軍事行動を記録している。
柯若金氏は「まさに中国の人々が戦場の最前線に揺るぎなく立ち、日本軍の兵力を牽制したために、ソ連は両面作戦を回避できた。これはわれわれ共同の戦線であり記憶だ」と強調した。
「ソ連は中国人民抗日戦争期間に多大な援助を行った」と中国の学者が続けた。概算統計によると、1938年から1941年までにソ連は2億5000万ドルの借款を行い、数多くの軍事専門家が中国に来た。
また、中露両国の社会学界による初の大規模調査によると、「最も協力しやすい、または比較的協力しやすい国」にロシアを選んだ中国の回答者は72.5%、まず「中国」を選んだロシアの回答者は68.5%に達した。学者は「中露関係はすでに史上最良の時期に入り、中露包括的・戦略的協力パートナーシップは新たな段階へ進み続けており、両国関係は大国関係の模範といえる」との認識で一致した。
■国際秩序を肯定 世界平和への影響を肯定
中露の学者は「第2次大戦の勝利が残した貴重な遺産はカイロ宣言やポツダム宣言といった一連の国際文書を基礎に築かれ、国連憲章を最高の国際準則とする戦後国際秩序だ」と次々に指摘した。
中国国際問題研究院の蘇格院長は「現在国際情勢は動揺している。中露両国には第2次大戦の勝利の成果と戦後国際秩序を守り、国際関係と国際秩序の公正で合理的な方向への発展を引き続き促す責任がある」と強調した。
学者らは「ファシズムと軍国主義の復活に断固として反対し、これを阻止しなければならない。侵略を黙認し、戦争をけしかけ、拡大する『新宥和主義』に断固として反対しなければならない。戦争発動の思想的根源である『極端なナショナリズム』を取り除かなければならない」と呼びかけた。
(人民網日本語版)
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