【新華社北京5月26日】中国とロシアは25日、モスクワで『中国・ロシア第11回戦略安全保障協議における第二次世界大戦勝利及び国連創設70周年に関する共同声明』を発表した。共同声明の全文は次の通り。
2015年は世界反ファシズム戦争勝利及び国連創設70周年にあたる。これは歴史を鑑み、未来を切り開くための重要な節目であり、盛大に記念するべきだ。
我々は奮起してファシズムに抵抗し、自由のために戦ったすべての人々を追悼する。世界の一部の勢力が歴史を否認し、第二次世界大戦の勝利の成果を改ざんし、ニュルンベルク、極東国際軍事裁判の判決を歪曲しようと絶えず企てており、これに断固として反対しなければならない。
国連は世界の反ファシズム戦争勝利の成果だ。国連は各国の国民の平和と発展に対する切実な希望を託したもので、最も普遍性、代表性、権威性を備えた国際機関と言える。この70年間に国連は平和と安全、発展、人権の主要な3大分野で代替が不可能な役割を発揮してきた。国連の権威と地位をより一層、全面的に高めていくことは依然として国際社会の重要任務だ。
70年後の今日も『国連憲章』の趣旨と原則は現実的な意義を持つが、『憲章』を実践する任務は重く、道は長い。国連メンバー国は主権、独立、領土保全を相互に尊重し、各国が自主的に選択した社会制度と発展路線を尊重しなければならず、他国の内政に干渉したり、自国の意志を他国に強要してはならない。中国とロシアは、外部勢力が他国で政権を打倒することに反対し、個別の国が国内の法律基準を依拠に一方的に制裁を発動することに反対する。
世界には重大かつ迅速な変化が生じており、中国とロシアは世界の多極化、国際関係の法治化と民主化を推進するために尽力することを願う。国家は大小、強弱、貧富にかかわらず、すべて国際社会の平等な一員だ。中国とロシアは集団的協議、文明と文化の多様性を尊重する原則のもとで、国際関係と国際秩序が公正で合理的な方向に発展するように継続的に推進し、国際平和と安全を擁護し、持続可能な発展を促進する。
各国は冷戦の旧観念を捨て去り、共同、総合、協力、持続可能な安全という新理念を提唱し、対話や協議を通じて食い違いや紛争を平和的に解決することを堅持し、グローバルな脅威や挑戦への対処に協力せねばならない。同時にバランスのとれたグローバルな発展パートナーシップを構築し、国際法を頼みとする開放的な世界経済モデルや金融経済システムを維持・発展させるべきだ。
中国とロシアは第二次世界大戦の勝利と国連創設70周年を契機として、『国連憲章』の趣旨と原則を厳守し、国際社会が協力・ウィンウィンを核心とした新型国際関係を構築するよう共に提唱してゆく。
(新華網日本語)
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