【新華社北京6月5日】韓国高官は3日、中東呼吸器症候群(MERS)と診断された感染者の絶えない増加に伴い、このネガティブな要素が韓国経済の多くの分野により一層、被害を及ぼすことが予想されると述べた。
アジアで四番目の経済体である韓国の経済は、国内消費に大幅に依存しており、国内総生産(GDP)の約60%もこれによるものだ。公式データで、韓国の4月の小売総額は前年同期比で4.9%増加し、前月比で0.6%増加したことが示された。
海外旅行客の予約キャンセルが相次ぐ
MERSウイルスは人との接触で感染するため、このウイルスの蔓延が韓国の観光業に与える影響は過小評価できない。
韓国観光発展局が3日に提供したデータによると、5月20日に MERSと診断された一人目の患者が出現して以来、中国大陸で約2,000人、台湾で500人が6月の韓国旅行の日程を取り消した。一部の中国人向けの韓国旅行社は今後、より多くの予約取消しの電話を受けると推測される。
韓国聯合通信社は、当地の経済シンクタンクが調査研究した記事を引用し、2009年第1四半期に、韓国でA型インフルエンザが流行した際に、同期の韓国の観光収入はその影響で前年同期比で24.9%減少した。
(新華網日本語)
当社サイトのコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
関連記事:
MERS「300万人感染しないと非常事態ではない」、韓国当局者が発言