【新華社ワシントン6月4日】米国陸軍の研究所が生きた炭疽菌(たんそ菌)を「誤送付」した事件の被害がますます拡大している。米国は2日、米国本土12州の実験室と韓国、オーストラリア、カナダの3カ国にも生きた炭疽菌のサンプルが誤送された可能性があり、国防総省ビルもこのリストに含まれることを認めた。
米国メディアは同日、国防総省のある匿名の高官の説明を引用し、国防総省保安局にも米ユタ州ダグウェイにある米陸軍の研究所から炭疽菌のサンプルが誤送付されたと報じた。現在、それらのサンプルが活性化しているかどうかを調査している。これらの炭疽菌は、 国防総省ビルの化学、又は生物学的薬剤用検査機器で校正を行うために用られるが、送付前に不活性化しなければならない。
国防総省ビルの報道官は同日、次のように表明した。米国ワシントン州のある実験室とカナダの2つの実験室にも上記研究所から炭疽菌のサンプルが誤送付されている。米国国防総省は現在、この事件の範囲と規模を確定している。
米国国防総省は先週、次の内容を明らかにした。生きた炭疽菌のサンプルが誤送付された米国11州の24の実験室、在韓米軍基地及びオーストラリアの個人の実験室にも生きた炭疽菌のサンプルが誤送付された可能性が高く、20人余りが予防のための治療を受けている。
現時点で、活性化が確認されたものはメリーランド州の実験室に誤送付された炭疽菌のサンプルだけだった。
国防総省ビルの高官は、これらのサンプルはすべて管理された環境で輸送と処理を行うため、公衆に危険が及ぶことはないと述べた。
(新華網日本語)
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