国連食糧農業機関(FAO)、国際農業開発基金(IFAD)、国連世界食糧計画(WFP)は現地時間27日ローマで報告書「2015年世界の食料不安の状況」を発表しました。それによりますと、世界の飢餓人口は1990年~1992年より2億1600万人減り8億人以下となり、ミレニアム目標まで紙一重となりました。
FAOのグラジアノ・ダ・シルバ事務局長は本部で開かれた報告書発表会で「ミレニアム開発目標がまもなく実現できるという事実が証明するように、人類は必ず予期できる未来に飢饉をなくすことができる」と強調しました。
報告書はまた「食料不足の人口を減らす鍵は経済成長にある。しかし、経済成長は包容性をもつべきで、貧しい人々により多くのチャンスを提供すべきだ」と述べています。
報告書はまた「自然災害と衝突は長期間の危機をもたらす主な原因で、気候の変化、金融と価格の危機なども食料安全の状況を悪化させる。持続の危機にさらされている国々では飢饉の発生率がその他の地域より3倍高い。このほか、世界人口が1990年以降19億人増えたことから、食料不足の人口を減らすという課題達成がより困難となっている」と述べています。
(中国国際放送局)
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