憲法改正の意図は「正常な国」を図ることにある
重大な不慮の出来事がなければ、安倍政権は2018年まで続く見通しで、しかも任期延長を図る可能性がある。安倍首相が内外のことでこのように多忙なのは、憲法改正を通して日本を正常な世界の大国にさせたいからだ。
まさに米『Foreign Affairs』誌のサイトに掲載された『反動の空想家』と題する文章が伝えたように、安倍首相の政治構想はまさに彼の一つの信念から来ており、安倍首相の構想とは日本を改造し、日本が全てを尽くして地域と国際強国の地位を保たねばならないというものだ。事実上、安倍首相は自分の政治目標に対してはいつでも隠さず明言している。
安倍首相は早くも2007年に初めて首相に就任した際、彼の政治の使命は「今後の50年から100年の間激しい風浪に耐えられる」日本を作り上げることだと明らかに表明していた。2012年に再就任した後、安倍首相は更に防衛支出の増加、日本の軍隊に対する制限の取り消し、実験的な金融政策の実施、工業や農業を盛り返す構造改革などの措置の提起を通して、日本政府および社会や経済などの方面から変革を推進するのを企てている。
上述の目標を実現するため、安倍首相は一連の「安倍版の日本大国化戦略」を推進しているところで、戦後以来日本を制約してきた『日本国憲法』を改正してようやく、日本が「正常な国」の戦略目標を実現することができる。
安倍首相があくまでも憲法改正を推進する主な目的は、日本をいわゆる「正常な国」且つ軍事大国にさせ、強硬な防衛政策を推進し、交戦権を持つ軍隊を擁することなどにある。このような憲法改正は戦後の国際体制の転覆、破壊、否定だ。米軍側は一部のタカ派関係者が日本に軍事行動においてより米国に協力するのを望んでいるが、日本の憲法改正が米国の許容可能な限度を超えた場合、更には第二次世界大戦後の国際構造に接触した場合は、米国政府やほとんどの米国人は疑いなく容赦しないだろう。安倍首相が憲法改を推進することは危険な行為であり、安倍首相が右翼路線を推進させるシンボルの一つだといえよう。これに対し、平和を愛する人々は必ず警戒心を強め、だまされないようにせねばならない。
2015年は世界の人民の反ファシズム戦争勝利と中国人民抗日戦争勝利70周年にあたり、安倍首相にとっては歴史が彼にあたえた一つのチャンスだ。2015年に日本はどこへ向かうのか。アジアと世界各国の人々は期待を込めて見守っている。
(新華網日本語)
当社サイトのコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
推薦記事: