新華網日本語

絶滅危惧種の「五針白皮松」、移植した3千株余りが活着 雲南省

新華社 | 2021-04-26 22:08:34 | 編集: 张一

   雲南省昭通市巧家県白鶴灘鎮楊家湾村に移植された「五針白皮松」。(2018年4月13日撮影、昭通=新華社配信/高順勇)

   【新華社昆明4月26日】中国雲南省の薬山国家級自然保護区管理保護局はこのほど、地元が近年進めてきた国家1級重点保護野生植物、「五針白皮松」(Pinus squamata X.W.Li)の科学的手法による保護の成果が見え始めていることを明らかにした。育種や移植により、これまでに累計で3千株余りが生育しているという。

   同保護局楊家湾管理保護所の高順勇(こう・じゅんゆう)副所長によると、五針白皮松は主に同省の昭通市巧家県に分布しており、国際自然保護連合(IUCN)レッドリストの絶滅危惧種(CR)にも指定されている。現在、野生のものは計34株あり、同県の白鶴灘鎮楊家湾村や中寨郷付山村に分布しているという。

   地元ではここ数年、野外の巡視や巡回検査、林野火災予防、害虫駆除などを強化し、五針白皮松保護の取り組みを進めている。種子採取や育苗、近隣や遠隔地への移植などを積極的に実施しているほか、研究機関と協力して、群落や元の生育環境条件をモニタリングするなどの研究プロジェクトを進めている。

   高氏によると、関係部門や組織がこうした取り組みに力を入れたことで、これまでに移植した幼木3千株余りが活着し、生育環境の異なる場所に分布するようになった。このうち、2200株余りが巧家県にあるという。(記者/林碧鋒)

   1 2 3 4   

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@126.com までご

連絡ください。

010020030360000000000000011100441399080091