【新華社北京4月14日】中国国家鉄路集団は9日、3月の中国の鉄道貨物輸送量が前年同期比横ばい、前月比4・5%増の3億4600万トンだったことを明らかにした。1日当たり1116万トンで、2月以降高水準を維持しており、国民経済の正常な運営に確かな輸送の保障を提供している。
同集団では新型コロナウイルスの感染予防・抑制と輸送生産を統一的に推進。川上・川下の産業サプライチェーンの疎通を図り、生産・操業再開を支援し、貨物輸送量の安定的増加を実現した。
同集団貨運部の趙峻(ちょう・しゅん)主任は、鉄道部門が感染の予防・抑制と安全でスムーズな鉄道輸送を両立させ、重点物資の輸送を保障したと指摘。3月の1日当たりの石炭輸送量が前月比5・1%増となり、中国の石炭在庫消費可能日数が平均20日以上を維持していると述べた。また、地方政府や企業との連携を主体的に進め、生産・操業再開の手配と輸送の需要を把握し、「一企一策(一つの企業に一つの対策)」を踏まえた輸送プランを定めるとし、物流サプライチェーンの円滑化を図り、企業のできるだけ早い生産回復を支援し、原材料と製品の輸送を確保する考えを示した。さらに、化学肥料や農薬など春の耕作シーズンに関連する物資の輸送を強化し、優先的なグリーンルートを開拓したことで、3月の春耕関連物資の輸送量が前月比40%増の653万トンになったことを明らかにした。
趙氏はまた、鉄道部門が引き続き減税・料金引き下げ政策を実施し、段階的に貨物輸送の諸費用を引き下げ、企業の物流コストを削減していくと説明。感染による影響を食い止め、企業が難関を乗り越えるのを支援するとともに、輸送供給側の構造改革を引き続き深化させ、市場ニーズに応じた輸送製品の供給を最適化し、サービスの質を高め、通年の経済社会発展目標任務の達成に積極的に貢献すると述べた。
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