【新華社ジュネーブ2月18日】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は17日、新華社が配信した新型コロナウイルスによる肺炎と闘う「看護師のお母さん」の動画ニュースを自身のツイッターに転載し、中国の看護師の行動は感動的で、各国は看護師の仕事に対しさらに関心を持ち、支援する必要があると指摘した。
テドロス氏が転載した動画は、安徽省迎江区に住むある家族に関するもので、成人全員が新型肺炎に感染して入院し、濃厚接触者の幼い子ども二人の世話をする人がいなくなったために、地元の医療機関の看護師6人が「臨時お母さん」を引き受け、子どもたちに粉ミルクを飲ませ、おむつを取り替え、風呂に入れ、服を洗濯するなど、きめ細かい世話をしている姿が映っている。
テドロス氏はこの動画について、新型肺炎の感染拡大を食い止める闘いで、医療従事者が最大のプレッシャーを受けていると説明。この感動的な動画は、看護師が努力と愛情を持って命を救う仕事に取り組んでいることを示しており、この特別な年にわれわれはさらなる団結を示す必要があると訴えた。
昨年開かれた第72回WHO総会で、2020年を国際看護師・助産師年とすることが決まった。WHOの最新の報告書では、看護師と助産師が衛生保健サービスで極めて重要な役割を果たしていると記されている。現在、世界の看護師は2200万人、助産師は200万人で、医療従事者の半数を占めているが、全ての人々に基礎的な保健医療サービスを保障する「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)」の目標を2030年までに達成するためには、全世界でさらに900万人の看護師と助産師を増やす必要がある。
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