武夷山にある瑞泉岩茶博物館の正面玄関。(2018年3月31日撮影)(武夷山=新華社記者/魏培全)
【新華社福州1月29日】中国福建省の観光名所、武夷山(ぶいざん)風景区の北口から大紅袍(だいこうほう)エリアへと続く道に、中国の伝統的住居建築「四合院(しごういん)」風の建物がある。約3千平方メートルの延床面積を持つ、武夷山初の私設茶葉博物館「瑞泉岩茶博物館」だ。
同博物館の1階には、武夷山で生産される岩茶(がんちゃ、福建省北部の武夷山市で生産される青茶)の製造展示室、茶葉貯蔵庫、陽光茶室があり、観光客は做青(させい)室や乾燥室を見学し、茶摘み、萎凋(いちょう、茶葉を天日や熱風でしおらせる)、炒青(しょうせい、釜炒り)、揉捻(じゅうねん、茶葉をもむこと)、焙煎(ばいせん)などの岩茶づくりの10余りの工程を直観的に理解することができる。茶葉貯蔵庫に足を踏み入れると、逸品ぞろいの茶入れが棚にきれいに並べられているのが目に入る。「瑞泉」岩茶の第12代継承者の黄聖輝(こう・せいき)さんの説明によると、博物館では、瑞泉で2001年から毎年5千缶ずつ作られてきた岩茶を保管している。
「瑞泉」岩茶製茶工場は1644年の創業。武夷岩茶は清朝中後期に最盛期を迎えた。2014年に設立された博物館は武夷岩茶の文化を継承し、岩茶の輝かしい歴史を紹介している。(記者/魏培全)