1月16日、「宋韻」の展示スペースで古い竜泉窯の器を観察する陳衛武さん。(竜泉=新華社記者/翁忻暘)
【新華社竜泉2月3日】1973年に中国浙江省竜泉市で生まれ、親子3代にわたり地元の国営磁器工場の職人として磁器製作に携わってきた陳衛武(ちん・えいぶ)さんは、組織改編で工場がなくなった後も青磁への情熱を捨てきれず、青磁の生産地としてより長い歴史をもつ同省慈渓市で6年間、越窯(えつよう)青磁について学んだ。
2007年に竜泉市に戻った陳さんは、工房「宋韻」を開き、青磁の伝統を受け継ぎながらも現代の「美」の感覚に合ったすずりや茶道具、花瓶などを制作。作品は多くの人から評価されている。
陳さんは、先頭に立って他にはない作品を作るには、心をシンプルに、敏感に保つことが必要だと語る。