【新華社北京8月13日】北京市房山区大安山郷の道路で11日午前8時半、大規模な山崩れが発生し、約3万立方メートルの土砂が崩れた。現時点で死傷者や車両の被害は出ていない。
現場で山崩れを目撃した趙永標さんは「最初は石がゆっくりと転がっていたが、ごろごろという音ともに一気に崩れた」と語り、山崩れの前に警報が出されていたのが幸いで、そうでなければ道路にいた人はみな危険だったと述べた。
房山区地質災害群衆予測・防止スタッフの安宏三氏が、山崩れが発生する10分前に危険箇所を巡回検査した際、山からの落石を発見、広範囲にわたる山崩れ発生の可能性があると判断した。当時この区間にいた車両15台と歩行者28人を直ちに通行止めにし、同時に関連部門へ通報した。
もし安氏がいなければ、3万立方メートルの土砂は驚きではなく、悲劇をもたらしていただろう。 山崩れの発生現場は、北京市中心部から車で約1時間半の場所にある。現場の道路は土砂で埋まり、今でも時々細かな土砂が落ちてきている。 安氏は当日の様子について「11日の朝、村で石が転がる音を聞いた」と述べ、大惨事が起きるかもしれないと敏感に感じたと明らかにした。
また安氏は「現場に着くと道路に大きな石があるのに気づき緊張が走った。ここ数日に降った大雨による山からの落石は正常なことだが、その時はこの山だけから落石が続いており、異常なことだった」と語った。
事故は突然起こるため、安氏は直ちに車両の通行止めを開始した。安氏は「落石を見て怖くなり、車から降りられない運転手もいた。私は村人と一緒に車両の通行を止め、歩行者を現場から離れるよう誘導した」と述べた。
映画にはこのようなスーパーヒーローが度々登場し、時間を巻き戻す能力を使って災害発生前まで戻り人々を救い出すようなシーンがある。現実にはこうした不思議な力は存在しないが、安氏のように黙々と働く群衆予測・防止スタッフが、人々の命の安全をできる限り保障している。
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