【新華社成都８月１２日】中国四川省衛生・計画生育委員会がこのほど明らかにしたところによると、同省の公立医療機関は年内に、医療用消耗品の利益上乗せを完全に廃止し、仕入れ価格での販売を開始する。四川省は同時に、新たな補償メカニズム構築し、医療サービス価格の調整を通じて、公立医療機関が健全な運営を行うことができ、医療保険基金によって支えることができ、住民の負担が全体として増えない制度の実現をはかる。
四川省は「総量を抑制し、調整の余地を作り、構造を調整し、シームレスな移行を確保する」との基本方針の下、２０１７年度の公立医療機関による医療用消耗品の利益上乗せの総額に基づき、利益上乗せの廃止による減収額を試算し、減収額の９０％は、現行の基本医療サービス価格の調整で補うとした。上乗せ廃止の影響が大きく、医療従事者の労働価値に直結する診療や病理、手術などの医療サービス項目の価格を重点的に引き上げ、公立医療機関の１人あたりの費用水準の安定性を維持する。残りの１０％は、医療機関の管理強化・コスト削減で補うとした。
公立医療機関の医療用消耗品の上乗せ制度の廃止後、各地は医療用消耗品と医療サービスの価格の特別検査を行う。日常的な監督管理を強化し、社会による監督の役割を発揮させ、通報や苦情のあった医療価格関連状況に対しては厳しい調査と処罰を行い、政策の実施を確保する。
四川省は２０１６年、（１）都市部公立病院の薬品利益上乗せの廃止（２）医薬品と医療用消耗品の費用削減（３）医療サービス価格の適正化（４）医療保険の決済方式の整備――の４つを同時に進める改革を始動。改革実施計画によると、四川省は２０２０年までに医療サービスの相対価格関係の適正化をほぼ実現する計画だ。
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