【新華社北京8月7日】中国物流・採購連合会がこのほど発表した2018年7月の中国コモディティ指数(CBMI)は101・7%と、3カ月連続の下落となり、業界伸び率は鈍化する傾向にある。
サブ指数のうち、販売指数、在庫指数は下げ止まりとなり反発に転じ、供給指数、価格指数はある程度下落した。指数の変化をみると、7月、コモディティ市場は従来のオフシーズンにあり、市況は予想より楽観的であり、需要は好調で、売れ行きは良かった。環境保護整備や生産制限の強化を受け、市場供給は減速した。市場価格の低下は末端企業の経営難を緩和し、市場調達の増加につながった。
総合的にみて、当面、コモディティ市場は安定を維持しながら上向く基盤は固まっているが、在庫の持続的な増加で、供給過剰の圧力は依然として存在し、市場の全面的な景気回復まではまだ紆余曲折がありそうだ。
コモディティ供給の伸び率が鈍化した。2018年7月、コモディティ供給指数は101・5%と、5カ月ぶりの最低となった。主要製品をみると、7月、鉄鉱石、石油製品、自動車の供給量は減少し続け、前月に比べそれぞれ1・4%、2・5%、3・4%減となった。鉄鋼、原炭、化学工業製品の供給量は増え続けているものの、伸び率は縮まった。鉄鋼、原炭、化学工業製品の供給量は前月に比べそれぞれ2・4%、2・6%、2・6%増、伸び率は3・3ポイント、2・6ポイント、4ポイント鈍化した。7月、非鉄金属供給量は前月比で5・2%増、伸び率は1・2ポイント拡大した。
コモディティ売れ行きが加速した。2018年7月、コモディティ販売指数は前月比0・2ポイント増の102・3%、オフシーズンに入っても末端顧客の仕入れは積極的であり、売れ行きも好調だった。7月、主要製品の販売は増え続け、特に鉄鋼、自動車販売は前月比で3・8%、2・8%増えた。非鉄金属販売量は前月比で2・3%増、伸び率は前月を1・6ポイント上回った。鉄鉱石、原炭、石油製品、化学工業製品の販売量は前月比でそれぞれ1・5%、0・6%、2・0%、2・7%増、伸び率はそれぞれ2・2ポイント、7・3ポイント、0・7ポイント、1・8ポイント鈍化した。
製品在庫は増加傾向にある。2018年7月、コモディティ在庫指数は101%と、2カ月連続の増加となった。主要製品のうち、鉄鋼在庫は前月を2・2%下回り、4カ月連続の下降すう勢となった。石油製品、ガソリンの在庫は増加から減少へと転換し、7月は前月比でそれぞれ0・6%、2・1%減となった。非鉄金属、化学工業製品在庫は増加を続けたが、伸び率は前月比で2・5ポイント、1・3ポイント鈍化した。原炭在庫は輸送の影響を受けたことで増加し、伸び率は前月比でさらに3・2ポイント拡大した。鉄鉱石在庫は前月を2・9%上回り、3カ月連続の低下に休止符を打った。
コモディティ価格は反落した。7月、コモディティ市場価格は前月を0・6%下回り、前年同期を7・8%上回った。主要業種をみると、7月鉄金属、非鉄金属、化学工業製品価格はいずれも低下し、特に非鉄金属価格は大幅に下がった。一方、石炭価格は伸び率が鈍化したものの、騰勢を続けた。石油製品価格はいっそう上昇した。7月、鉄金属、非鉄金属と化学工業製品価格は前月比でそれぞれ0・2%、4・7%、1・2%減、石炭価格は前月を0・2%上回り、石油製品価格は0・6%上昇、伸び率は0・3ポイント拡大した。
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