【新華社東京6月27日】中国民間の国際文化交流組織、中国国際文化交流センターは25日夜、東京で中日芸術団の交流会を開催した。中国の歌手や舞踊家、日本の松山バレエ団の団員、中日友好関係者が一堂に会し、変わらぬ友情を確かめ合った。
松山バレエ団は1948年の創立。1950年代に創立者の清水正夫氏が中国映画「白毛女」に感銘を受け、バレエ作品にした。1955年の世界初演以来、バレエ「白毛女」は同バレエ団の重要なレパートリーの一つとして、中国でも繰り返し上演し高い評価を得ている。
今回の交流会は、中日平和友好条約締結40周年と松山バレエ団創立70周年を記念したもので、中国国際文化交流センターの理事で著名音楽家の尹建平氏と清水正夫氏との間に深い親交があったことなどがきっかけで、芸術代表団の訪日が実現した。
尹氏は「創立以来70年、清水先生はじめ松山バレエ団の団員は、たゆまぬ努力で輝かしい功績を残してきた。芸術の道だけでなく中日の友好と平和にも多大なる貢献をしてきたことは、古い友人としても喜ばしく、賛辞をささげたい」などと述べた。
中国の著名俳優、監督の唐国強氏は、中国の歌「二十年後再相会(20年後に会いましょう)」の一節を引用し「(バレエ団創立)100周年の際にもここで再びみなさんとお目にかかりたい」と述べた。また書家でもある唐氏はその場で筆を執り「徳芸双馨」と揮毫(きごう)し、芸術家に対する最高の賛辞を送った。
続いて、来日した芸術家らが歌や舞踊などを披露すると、同バレエ団は「白毛女」のダイジェスト版を演じて応えた。
同バレエ団総代表の清水哲太郎氏は、自身の北京留学中のエピソードを交えながら「文化や芸術を通じて、日中友好という最も大切なことを学ばせていただいた。私たちは中国から多くのことを勉強させていただいている。そのことを忘れてはならない」と述べ、芸術家としての心構えと中国への感謝の意を表した。
26日には中国国際文化交流センターと松山バレエ団の団員120人が、神奈川県の横浜山手中華学園を訪問。同学園の創立120周年を祝い、生徒や保護者ら約1千人の前で特別公演を行った。同バレエ団はいつか同学園で「白毛女」全幕の上演を行うと約束、中日芸術家の合同公演は大盛況のうちに幕を閉じた。(橋口いずみ)
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