【新華社東京5月9日】中国の李克強国務院総理の第7回中日韓首脳会議出席と日本公式訪問に随行している商務部の鐘山部長は9日午前、東京で日本の世耕弘成経済産業相と会見した。双方は両国の経済関係の発展、第三国市場での協力、地域および多国間経済協力など共通の関心事について率直に意見を交換し、幅広い合意に達した。
双方は「中日サービス協力メカニズム」を構築し、両国のサービス業の相互進出を促進することで合意した。また、第三国市場での協力を強化し、中日ハイレベル経済対話メカニズムの下、各部門の垣根を越えた「中日第三国市場協力推進メカニズム」を構築し、各経済団体と「中日第三国市場協力フォーラム」を共同開催することで合意した。
鐘山部長は両国の実務協力を深めることについて3つの提案を行った。1、二国間(関係)に着目し、今回の訪問における首脳間の重要な共通認識を共にきちんと実行に移す。双方が貿易、投資、サービス貿易などの分野で幅広く深く掘り下げた協力を展開するのを積極的に後押しする。双方が「一帯一路」枠組みにおける第3国市場協力で早期に成果が表れるよう後押しする。2、地域に立脚して、中日韓協力と東アジア経済統合を共に推進する。包括的でレベルが高く、互恵の中日韓自由貿易協定(FTA)を出来るだけ早く妥結させ、「東アジア地域包括的経済連携(RCEP)」交渉を推し進める。中国は次回の中日韓経済貿易担当部長会議を進んで開催する用意がある。3、世界に目を向け、多角的貿易体制を共に守り、支持し、経済グローバル化が開放、包摂、恩恵、均衡、ウィンウィンの方向に沿って一段と発展するよう後押しする。中国は日本が第1回中国国際輸入博覧会に積極的に参加するよう改めて招請し、参加することを歓迎する。
世耕経済産業相は次のように表明した。日本は第1回中国国際輸入博覧会が滞りなく成功することを祈る。現在、日本企業の反応には非常に熱烈なもので、日本としては引き続き企業に参加を働きかけ、博覧会が新時代における日中経済・貿易協力の手本となるようにしたい。同時に、日中経済・貿易協力の奥深い発展を引き続き推し進め、サービスや第3国市場協力などの分野に重点を置いて協力を強化する。日中双方は日中韓FTA、RCEP交渉などの面で幅広い共通認識を持ち、早期妥結を共に図ることを願っている。日本は中国と共に多角的貿易体制を守り、支持する用意があり、保護貿易的措置または貿易戦争はいずれにもメリットがないとの考えに同意する。
午後、李克強総理と安倍晋三首相の立ち会いの下、鐘山部長と世耕経済産業相が共同で「サービス貿易協力の強化に関する覚書」に署名した。また、中国の国家発展改革委員会、商務部と日本の外務省および経済産業省が共同で「中日の第三国市場協力に関する覚書」を調印した。
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