【新華社ドブロブニク4月28日】第2回シルクロード国際観光会議が24日から26日までの3日間、クロアチア南部の都市ドブロブニクで開催された。中国の代表団を率いて会議に参加したシルクロード国際総商会の副会長兼事務総長の李中航氏は24日、新華社の取材に対し、中国とクロアチアなどの東南ヨーロッパ諸国との経済や貿易、観光での協力は将来性が大きいと述べた。
会議に先立ちクロアチアのザダル空港や港のプロジェクトを視察した李中航氏は、同地域は地理的な強みがあるものの、インフラや大規模プロジェクトの運営能力では見劣りする部分もあり、中国とクロアチアの企業が実務協力を通じ、互いの強みで弱点を補完しあう必要があるとの見方を示した。
同氏によると、クロアチアは観光資源が豊かで、中国内地から同国を訪れた観光客の数は2017年に約60%増加したが、同国を含めた東南ヨーロッパ諸国から中国への観光客数に大幅な増加は見られていないという。
同氏はこの問題に対し、欧州の人々が大きな変化の中にある中国を十分に理解していない点を指摘。人的交流や民心・民意の疎通を促進するためにも、文化的広報活動と観光発展を組み合わせ、さらに手軽で便利な交通環境の整備とビザ手続きの簡素化に努め、市場のニーズに狙いを定めたカスタムメイド的な旅行商品の開発に取り組む必要があるとの認識を示した。
同会議はシルクロード国際総商会とクロアチアに本部を置く中国-東南ヨーロッパ商工会などが主催した。クロアチアの観光省や政府観光局、モンテネグロの持続可能な開発・観光省から後援し、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、スロベニア、マケドニアなどの国々と中国の旅行業界関係者が出席した。
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