【新華社蘭州4月2日】青海チベット高原の永久凍土は、気温上昇の影響で、熱状態に変化が生じ、高温の凍土面積が増加し、低温の凍土が減少しているという。中国科学院西北生態環境資源研究院遥感・地理信息科学研究室の李新研究員、冉有華博士らの研究で明らかとなった。
青海チベット高原の年平均気温は、この半世紀で年平均0・04度のペースで上昇し、世界平均の2倍となっている。高原西部の気温上昇率は東部を上回り、また標高と相関があった。標高4千メートルでは10年ごとに約0・33度上昇、標高5千メートルでは約0.48度上昇している。気温上昇が永久凍土の熱状態に変化を与えた。この50年で、青海チベット高原の永久凍土の87・98%で熱退化が見られた。「非常に寒い」凍土が分布する平均標高は88メートル、「寒い」は97メートル、「涼しい」は155メートル、「暖かい」は185メートル、「非常に暖かい」は161メートル、「解凍の可能性あり」は250メートル、それぞれ上昇している。永久凍土の熱退化は、インフラの安全、生態系、水の循環、水質、世界や地域の気候に重大な影響を及ぼす可能性がある。
李新氏によると、中国は世界第3位の凍土大国であり、現在青海チベット高原の永久凍土の面積は、111万1300-127万9700平方キロメートルの間で、「非常に暖かい」凍土が中心という。青海チベット高原の永久凍土の研究は、寒冷地区での工事、資源開発、生態系保護の参考となる。
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