【新華社ウィーン3月29日】オーストリア連邦産業院のクリストフ・マツネッター副総裁はこのほど、新華社記者のインタビューに応じ、米国が講じる一連の保護貿易主義政策は、国際経済関係を悪化させ、欧州連合(EU)全体がこれらの政策の影響を受けると述べた。
同氏は、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事がこのほど、貿易戦争に勝者はいないと強調、20カ国・地域(G20)の政策制定者が協力して貿易の障壁を減らし、保護貿易主義の高まりを防ぐよう呼びかけたと指摘した。
ラガルド氏の発言はトランプ政権の関連措置に対するものだとみるマツネッター氏は「米国は長期に渡り、世界貿易機関(WTO)など多国間貿易システムの主要な支持者だったが、今ではWTOの規則に違反しており、これでは各国の利益を損なう」と批判。「開放的な貿易関係をより良く推進しようと準備している国家との協力を展開することはEUの利益と合致する」との見方を示した。
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