【新華社ハルビン2月1日】外は零下40度近い寒さだが、建物の中は人であふれかえっている。中国の「北極」が最も冷え込む季節、中国最北の郵便局――北極村郵政支局を訪れた。
「お客様がまだ1人残っているのでまだ閉めない。北極村まで来ることは容易ではなく、観光客には最後までつきあう」。空にはすでに夜の帳が下りているにもかかわらず、于霞支局長とスタッフは業務を続ける。
黒竜江省漠河県。中国最北端の県内、北極村にある郵政支局は1953年に開局した。以降、村民の生活は郵便局と緊密に結びついている。
北極村はこの数年、特色のある観光政策を打ち出し、発展速度が加速した。北極村郵政支局にも変化が起こった。
于氏は「8年くらい前に郵便局が改修され、「最北」を前面に打ち出した経営を始めた」と語る。
当郵便局では現在、全国各地へ発送されるグリーティングカードの取り扱いが、地元の人たちの手紙や小包取り扱いに代り、最も主要な業務となった。
当郵便局の局員、張爽さんは「毎日消印を押しきれないほどの郵便物。でもこの仕事はとても幸せ。全国各地から観光客が「最北」を求めてここを訪れる。私たちは彼らの感動の証人、メッセンジャー。1枚のはがき、1通の手紙で彼らの喜びをより多くの友人や家族に共有してもらえる」と語った。
午後10時近く、ドアに取り付けられた鈴がなり、また1組の観光客が白い息を吐きながら入ってきた。彼らは興味深そうに局内を見回す。1人がカウンタに身をかがめ葉書を書き始める「最北の地から大切な貴方へ…」。
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