【新華社北京11月10日】中国国務院の李克強総理は11月9日午後、北京の人民大会堂で中国を公式訪問中のトランプ米大統領と会見した。
李克強総理は次のように述べた。当面の中米関係は安定で前向きに進んでいる。習近平主席とトランプ大統領による会合と通話が何度も成功裏に行ってきた。今回の訪問では、双方は成果に富む会談を行い、両国関係と中米協力の将来図について重要な共通認識を形成した。ハイレベル往来と緊密なコミュニケーションを保つことが、中米協力の深化に新しい原動力を与え、両国関係を新たなレベルに高めるだろう。
李克強総理がまた次のように指摘した。中米両国の間に、すでに利益が深く溶け合う経済協力の構造が形成されている。当面、両国経済が前向きな姿勢を維持することは両国や世界にとって喜ばしいことである。最大の発展途上国として、中国は広大な市場と豊かな人的資源をもっており、米国は最大の先進国として、ハイテクノロジーや先進的な経験を備えていることから、両国間協力にはまだ巨大な潜在力が秘められている。勿論、協力には相違と摩擦が付き物で、米国側が関心を寄せている貿易赤字の問題はその一例である。中国はいかなる国に対する貿易黒字を求めることはなく、中米両国は国交樹立後の数十年間に、経済貿易関係が速く発展してきたという事実も、両国間の協力には相互補完や相対的な均衡という性質があることを十分に証明できる。中米双方が互いに開放をいっそう拡大し、両国の企業に公平に競争できる良好なビジネス環境を整備するべきである。中国側は、米国側による中国へのサービス貿易の拡大やハイテクノロジー製品輸出の増加を歓迎しており、さらに高いレベルの経済貿易での協力を通して、相互補完の優位性をより十分に発揮し、互恵・ウィンウィンをより良く実現するよう望んでいる。
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