【新華社モスクワ11月4日】ロシアのノバク・エネルギー相は2日、ロシアのエネルギー分野に対する米国の新たな制裁はロシア本土の石油生産に影響を与えないとの見方を示した。
ロシアエネルギー省のウェブサイトのニュースによると、ノバク氏が当日、サウジアラビアの首都、リヤドで開かれたロシア・サウジアラビア政府間委員会第5回会合に出席した際、米国がこのほど発表したロシアのエネルギー部門に対する新たな制裁措置は、これまでとあまり変わらないと表明したという。
ノバク氏は、「今回の制裁はロシアとエネルギー協力を行っている第三国の企業、及びロシア企業の占める割合が35パーセントを超える海外エネルギー協力プロジェクトだけを対象としたものだ。しかも、制裁措置は来年1月末に始まる新プロジェクトしか関わっていない」と述べた。同氏はまた、ロシアのエネルギー企業が現在対応措置を検討しており、今後対外協力方案について調整を行う見通しだとの見解を示している。
米財務省が10月31日に発表したロシアのエネルギー分野に対する制裁措置には、米国と第三国の企業がロシアの深海・北極海地域でのオイルガス資源及びシェールオイルの採掘・生産プロジェクトに参加するのを禁止する項目が盛り込まれている。なお、制裁の適用範囲は2018年1月29日以降に始まるエネルギープロジェクトに及んでいる。
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