11月2日、受け取った「繍花鞋」(刺しゅうを施した女性用の布靴)をガラスケースに並べ、お客にアピールする湖北省宣恩県トゥチャ族(土家族)刺繍の省レベル伝承者、周銀菊さん。宋文 撮
【新華社北京11月3日】湖北省・恩施トゥチャ族(土家族)ミャオ族(苗族)自治州には「娘が12歳になったら刺繍を学ばせるべきだ。そうすれば、将来いい嫁ぎ先に行ける」ということわざがある。刺繍はかつて、当地の女の子が習得しなければならない生活上の技術の一つであり、トゥチャ族の伝統的な婚姻風俗にまつわる文化や親孝行文化の中で一定の地位を占めてきた。トゥチャ族の刺繍は民衆の生産生活、自然生態、神話の物語などが題材とされ、トゥチャ族の婦人たちによる心のこもった刺繍が、限られた場所の中で、風土と人情に彩りを添えている。