【新華社「向陽紅01号」10月30日】中国初の世界一周を行う海洋総合科学観測ならびに中国大洋第46回科学観測を遂行中の遠洋総合科学調査船、「向陽紅01号」がこのほど、複数の海底熱水酸化物の「煙突体」を入手し、海底熱水活動の研究のための重要なサンプルを確保した。
海底熱水酸化物の「煙突体」とは、海洋地殻内の高温液体が海底まで噴出した後、その中の化学物質が低温の海水と混ざって、析出・冷却・沈積のうちに形成された煙突状のものである。
国家海洋局第一海洋研究所副所長、大西洋航行段階リーダーの孫永福氏は、「『煙突体』を正確に探査し、そして正確に採取する技術の難度は非常に高く、我々の計器設備を用いて比較的完全にサンプルを採取できたことは、我が国の海洋海底探査がすでに高い技術水準を備えていることを示している」と、述べた。
今回採取した「煙突体」サンプルは、曳航式深海光学撮影によって正確な位置を確定し、テレビカメラ付パワーグラブが約3000メートルの深さの海底にまで潜り、採取に成功したものである。最大のサンプルは高さ約2メートル、直径約50センチメートルで、年輪に似たような複雑な構造をしており、その表面には海洋生物が付着している。
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