【新華社北京10月25日】AFP通信の10月23日付の記事では、国連世界観光機関(UNWTO)のレポート最新号によると、中国人の海外旅行の消費額は世界観光消費総額の5分の1を超えていることがわかった。環球時報が伝えた。
『中国の海外旅行市場深読み』と題したレポートで、UNWTOのタリブ・リファイ事務局長は、中国はもはや世界一の旅行消費国となっており、中国人の海外旅行は人数の面でも消費金額の面でもいずれも急増し、相当な規模になっていると指摘した。中国人の海外旅行消費総額は2016年に2610億ドルに達し、世界観光消費総額の約21%を占めた。ちなみに、10年前の調査結果はそれぞれ240億ドルと3%だった。
同レポートによると、中国人海外旅行市場が急速に成長している背景に、中国の膨大な人口のほか、中間層の財産増加や政府の対外政策の開放性もある。それに対し、各国もこの分野の巨大なビジネスチャンスを見極め、次々と中国人観光客誘致政策を打ち出している。たとえば、米国とカナダは中国人学生の夏休み旅行をねらって、観光商品を開発している。一方、日本は文化体験ツアーに工夫を凝らし、ビザ発給要件を絶えず緩和している。中国人海外旅行市場という大きなケーキを囲み、各国は激しい争奪戦を繰り広げている。
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