【新華社北京10月23日】中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)は、「緑水青山(清らかな水・緑の山、豊かな自然)は金山銀山(富)」との理念を確立・実践し、資源節約と環境保護という基本国策を堅持し、命に向き合うように生態環境に向き合うべきだと指摘した。第19回党大会代表である貴州省黔東南州(黔東南ミャオ族トン族自治州)共産党委員会の黄秋斌書記は、黔東南のように少数民族が生活する発展の遅れた地域こそ、グリーン(環境保全)発展の推進により貧困からの脱却を実現し、グリーンを「最も多彩な」黔東南のハイライトとするべきだと述べた。
黔東南は少数民族の自治州で、美しい自然風景や色濃い民族文化により、多彩な貴州省の中でも「最も鮮やかな」地域となってきた。民族文化においては、世界無形文化遺産に数えられるトン族の大歌(民間合唱)や、ミャオ族の民族衣装、古歌(神話史詩)、銀の装飾品など53項目72件が国家無形文化遺産に登録されている。西江ミャオ族集落、肇興トン族集落など309カ所の中国の伝統的な村落や、中国歴史文化名城である鎮遠など20ヶ所以上の歴史文化を保全した有名な町は、世界郷土文化保護基金会により認定された世界18カ所の少数民族原生態文化保護圏の一つになっている。生態環境においては、生態保護に絶えず力を入れることにより、大小様々な2900以上の河川のほとんどで2類以上の水質を実現し、森林カバー率は全体の68%以上に達している。
黄秋斌書記は次のように述べた。黔東南は現時点で依然として「資源は豊かだが生活は貧しい」地区である。現在、同自治州の貧困者人口は73万3900人で、貴州省のうち貧困発生率が最も高い地区であり、貴州省の貧困脱却攻略の主戦場である。黔東南は近年、グリーン発展、エコロジーな貧困脱却モデルを模索しており、地元の実情に立脚し、「緑を増やす(緑化)」と「色彩をふやす(魅力を加える)」の2二大行動計画と、「緑の山、青い空、清らかな水、美しい大地」の4大プロジェクトの実施に積極的に取り組んでいる。
黄秋斌書記は、「新時代という背景のもと、黔東南は生態環境の保護と人々の貧困脱却・富裕を同時に実現するよう努め、生態環境における強みを経済における強みへと転換し、生態資源を素晴らしい経済へと変化させ、『庶民は富み、生態も美しい』黔東南の新たな未来を切り開くよう奮闘しなければならない。」と述べた。
当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
推薦記事: