新華網ロシア・ウラジオストク9月25日(記者/呉登峰、陳曦、于超)中ロ合同軍事演習「海上連合2017」第2段階に参加している中ロ海軍は現地時間の9月22日、日本海のピョートル大帝湾で、合同潜水艦救難訓練を実施した。
新華社記者が、中国海軍潜水艦救難専門家の陳昊大佐にインタビューし、今回の潜水艦救難訓練について詳細に解説してもらった。
救難実力の合同且つ迅速な緊急出動を初めて実施
陳昊大佐によると、今回の訓練は合同、迅速、実戦、高効率という特徴が非常に顕著で、救難活動全体の全過程をカバーしている。今回の訓練はこのような実戦に密着した形式を採用し、中ロ両国の海軍が徐々に確立している高度な相互信頼を十分に示しただけでなく、「海上連合」が多年にわたり訓練してきた成果が潜水艦救難という項目において実際に検証されたことを反映するものとなった。
国外軍潜水艦との実艇ドッキングを初めて実施
中国海軍の長島号は深海潜水救難艇「LR-7」を搭載し、ロシア海軍の救難艦は深海潜水救難艇「AC-40」を搭載して、ロシア海軍潜水艦の水中救難作業を合同で完了した。これは、中国海軍が初めて国外軍の潜水艦と展開する実艇ドッキング救難活動が実現したことを示している。
陳昊大佐によると、実艇ドッキング救難活動は、潜水艦救難活動の中で最も複雑な段階だ。今回、国外軍と協力するということで、連携における意思疎通の難しさがあり、大量の準備業務が必要となった。陳昊大佐は、「我々は自軍の潜水艦に対する実艇ドッキングを複数回行ったことがあり、国際的な潜水艦救難訓練にも参加したことがあるとはいえ、国外軍の潜水艦と実艇ドッキングを実施するのはこれが初めてで、しかも今回の訓練海域には不慣れで、水文環境にも精通しておらず、ドッキングの難度はやはり高い。毎回の訓練を初めての訓練とみなし、入念に準備し、謙虚に学び、正確に操作しなければならない。」と述べた。
中ロ両国の軍事における高度な信頼と踏み込んだ協力
潜水艦は各国の「切り札」の武器として、機密レベルが高い。中ロ両軍海軍が今回、潜水艦救難艦と潜水艦を派遣して実艇ドッキング訓練を実施したことは、中ロ両軍の軍事における高度な信頼と踏み込んだ協力を示している。陳昊大佐は、「今回の中ロ潜水艦救難訓練は、中ロ両国海軍が相互信頼と理解をより深め、協力を促進するのに役立つだけでなく、中国海軍が国際人道主義の救難の責任と義務を積極的に担い、履行していくという我々の自信と決意を世界に向けて示すのにも役立ち、国際潜水艦救難訓練の交流と協力の模索と強化のために有益な経験を積むこともできるだろう。」と述べた。
(新華社より)
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