新華網北京9月21日 メキシコ中部モレロス州で現地時間19日午後、マグニチュード7.1の地震が発生した。首都メキシコシティなどで深刻な被害が生じ、死傷者数は現在すでに149人となっている。メキシコはこの2週間のうちに2度の大地震に見舞われている。では今回の地震の被害が大きくなったのはなぜだろうか?
メキシコは環太平洋地震帯の東部及び太平洋、北米、カリブなど多くのプレートの境界に位置し、世界でも有数の地震多発地域の一つである。
メキシコ国立工科大学の建築士、カルロス・ダニエル・レオン氏の分析によると、今回の地震による被害が甚大だったのは、大きなマグニチュードによる強大な破壊力以外に、地震が波及した都市に計画と管理が不足していたことも大きな原因だという。
同氏は、一部の地域の地質構造と土壌が家屋建設に不向きなのにもかかわらずビルが建てられていたほか、市民が無断で建てた違法建築も多く、危険な老朽建築も適時に解体されていなかったと述べた。また、ここ数年のうちに建設された一部の新しいビルにも深刻な被害が生じたのは、建築材料として鉄筋を使用していたものの、構造と数量のどちらにも問題があり、十分に耐震性能を考慮していなかったことによるという。
同氏は例を挙げ、一部のデパートやスーパーマーケット、ショッピングセンターが今回の地震で被害を受けたのは、全国各地の店舗で設計や建築形式の統一を追求したことが主要な原因の一つであると指摘。実際にはそれぞれの地域により地質構造や地震リスクが異なっており、建築構造や使用材料は現地の実際の状況に基づいて決定しなければならない。(参加記者:楊春雪、裴剣容、冷彤、馮俊揚)
(新華社より)
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