新華網北京9月12日 日本の安倍晋三首相はこのほど、ロシア極東のウラジオストクで開催された第3回東方経済フォーラムに出席し、ロシアのプーチン大統領と会談して、両国の経済協力、平和条約などの議題について意見を交わした。安倍首相がロシアを訪問するのは今年2回目となる。
中国社会科学院日本研究所外交研究室の呂耀東主任は、「安倍首相はロシアとの共同経済活動を何とかして実施し、実際には領土問題において功績を残したいと考えている。」と指摘する。
中国社会科学院ロシア・東欧・中央アジア研究所の姜毅研究員の分析によると、北方四島(ロシアは南クリル諸島と称する)の領有権の点では実質的な収穫が無いものの、日本は依然として日本とロシアの二国間関係の発展に努める姿勢を示し続けている。これは、ロシアとの関係改善により、日本の対外貿易、エネルギー協力の面でより広範な市場を開けるからだ。同時に、ロシアのような大国との頻繁な交流は日本が国際舞台でより大きな外交の場を獲得する点でもメリットがある。別の面として、ロシアにとって、日本の資金と先進技術の導入は極東地域の経済発展に役立つ。さらに、米国とロシアが「制裁合戦」を繰り返している現状を考慮し、日本はロシアが西側による制裁を打破する突破口になれるかもしれない。
ただしアナリストは、ロシアと日本は近年交流を増やしているものの、経済貿易関係のレベルの低さ、領土問題、安全保障についての意見の相違が、両国の相互信頼・協力を向上させる道に横たわる「3つの山」となっており、ロシアと日本の関係の予測可能な今後は、大幅に躍進することはないだろうと見ている。
(新華社より)
推薦記事: