8月8日に四川省九寨溝で発生したマグニチュード7規模の地震災害の対応にあたっている地震災害救助応急指揮部は、16日に開いた第五回会議で当面の被災地緊急救援と一時的な住宅 インフラ等の復旧措置はすでに完了し、住民の再定住に向けた生活支援やインフラ整備に入ることを明らかにした。被災地において1日も早く被災後の再建計画をスタートさせ、自然環境の再建を目指していく。
現在、被災地における治安や秩序は整っており、被災後の再建作業も次第に展開し始めている。科学的根拠に基づいた場所選定と、危険回避を原則とし、現在被災地には避難所が305ヶ所設置されており、避難者数は2万7000人以上に上っており、伝染病などの発生はみられていない。民政や財政など関係当局は、被災者支援を始めとする関連政策を直ちに検討して打ち出しているほか、政府高官らも積極的に被災地に入り、被災者に対するカウンセリングや聞き込みを行っている。
被災者らが関心を寄せている就労問題についても、すでに省内の姉妹都市と連携し、就職に関する情報7900件以上を提供、近日中には就職説明会を開くほか、被災地の住民を動員して緊急救援や災害管理、村道の建設に従事させるなど、さまざまな手段を用いて就労の可能性を模索している。
地震災害救助応急指揮部の会議では、再建作業は自然環境の保護、観光産業の更なる発展、貧困脱却と小康社会の全面的な完成、民族文化の伝承とインフラ設備の向上を結びつけ、自然環境の再建や災害予防、九寨溝景勝区の再建と産業の更なる発展、インフラ 公共サービスの再建、都市 農村の住宅再建などに重点的に取り組んでいくことを明らかにした。
九寨溝の再建は世界自然遺産としての復旧、修復、回復、保護の新しいモデルを模索することとなる。「緑の水と青い山は金 銀の山」をスローガンに、自然環境豊かな被災地を速やかに再建することで、1日も早く人々に九寨溝という世界自然遺産の独特な魅力を新たに展開していく計画だ。
(人民網日本語版)
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