新華網ロンドン8月17日(記者/桂涛 王思佳)「BRICS」という概念を生み出した前英財務次官ジム・オニール氏がこのほど、新華社の独占インタビューに応じ、「BRICS」は誕生から16年たった現在もやはり優れた概念であり、「BRICS」諸国が将来、世界の健康と貧困撲滅などの面で共同の措置を推し進めることを期待している、と述べた。
オニール氏はかつて、ゴールドマン・サックスのエコノミスト、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント会長を務め、国際経済貿易分野で豊富な経験を有している。2001年に初めて「BRICS」という用語を作り出し、BRICS諸国が将来的に新興市場と世界を代表してチャンスを拡大するとの考えを示した。
オニール氏は、BRICS諸国は他の政治組織と主に3つの点で異なると述べた。第一にBRICS諸国の多くが人口の多い国であること、第二にいずれも発展途上国であること、第三に先進7ヶ国(G7)や欧州連合(EU)などが設立から数十年経っているのに対し、「BRICS」は比較的に新しい組織であることだ。これらの点はまさにBRICS諸国の強みであり、それらの国々により強力な全体目標を定めるためのより多くの時間を与えている、とオニール氏は考える。
「もしBRICS諸国が世界で協力して積極的な変化を推し進めることができれば、さらに大きな影響力を持つことになるだろう。」とオニール氏は述べた。
オニール氏は、BRICS諸国は政治と経済以外にも、世界的な健康問題、共に貧困撲滅、気候変動、代替エネルギーなど、加盟国の共通の利益に合致するより多くの協力議題を設定できると考えている。
福建省アモイ市でまもなく開催される予定の第9回BRICS首脳会議についてオニール氏は、中国が首脳会議を前に提出したBRICS諸国間の経済金融、人文交流、安全なコミュニケーションなどでの協力の強化、特に市場開放の促進、諸国間の投資の円滑化、経済技術協力の強化などについての提案はいずれも優れていると述べた。
(新華社より)
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