米商務省傘下で観光関連の統計をまとめる旅行観光業局(National Travel aand Tourism Office,NTTO)は11日、2016年の外国人観旅行者に関する報告書を発表した。
それによると、2016年の訪米外国人旅行者数は7560万人と前年を2%下回ったほか、消費額も前年を1%下回り、2009年以来の前年割れとなった。
一方で中国人観光客数と消費額はいずれも上昇し、2005年に比べ10倍以上の大幅増となった。訪米外国人旅行者の国別ランキングでみると、中国は観光客数では5位だったが、消費額ではトップだった。
訪米中国人観光客数は2016年時点で13年連続で増加しており、訪米外国人旅行者数全体の3.9%を占めた。
中国人観光客数は延べ297万人で全体の5位だったが、消費額では70億元を上回り世界首位、2位のカナダの45億元を大きく引き離した。
中国人観光客は昨年、米国経済に1日あたり約1976万元も「貢献」したことになる。1人あたりでは約2400元も消費した計算だ。
10年前をみると、中国人観光客の米国での消費額は国別ランキングで7位にすぎなかったが、2004年以降、毎平均24%の伸びで増加を続け、2016年には外国人旅行者消費額全体の61%を占めるまでになった。
米商務省が2015年にまとめた中国の観光市場に関する分析報告書によると、訪米中国人観光客の87%は「買い物」をメーンの1つに旅行日程を組んでいた。
中国観光研究院と銀聯国際が昨年発表した「2016年中国海外旅行発展年度報告」によると、海外を訪れる中国人観光客の消費額の内訳は主に、買い物代、ツアー費用、飲食代、観光地入場料となっており、うち85.9%の観光客は買い物代が占める割合が最大となっていた。
(チャイナネット)
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