2022年に第24回冬季オリンピックが中国で開催されることをきっかけに、中国の氷雪という「クール資源」は観光ブームの主役へと転じ、オリンピック開催時には氷雪観光を目的とした観光客数は延べ3億人を上回ると見込まれる。
国家観光局の李金早・局長は、氷雪観光について、次の通り説明した。
「国務院が今年1月に発表した『第13次五カ年規画(2016-2020年)観光業発展計画』では、重点プロジェクトとして氷雪観光が組み込まれている。新疆や内蒙古など多数の省(自治区・直轄市)が氷雪観光発展計画を打ち出している。また、黒竜江省や吉林省は各自で、氷雪産業の発展推進に関する意見を発表した。今後、中国の氷雪産業の規模は1兆元(約16兆4600億円)、スポーツ用品関連収入は350億元(約5700億円)をそれぞれ突破すると予想される」。
「早い段階で話していたが、氷雪観光は氷雪地域の経済発展を牽引することが可能であることが、これまでの実績から裏づけられている。フィンランドのラップランド、カナダのバンクーバー、アイスランドの氷河湖、デンマークのコペンハーゲン、米カリフォルニア州のタホ湖、ノルウェーのオスロ、日本の北海道はいずれも、氷雪観光が経済発展を牽引したお手本だ。中国では数年前から、氷雪観光による経済効果が日増しに顕著化している。たとえば、ハルビンの氷雪観光産業が全市の観光産業に占める割合は50%に達している。内モンゴルでは冬季観光収入の年成長率は30%を上回り、吉林省の氷雪観光による年間収入は、観光総収入の3分の1を占めている」。
「氷雪はリサイクル可能な再生資源であり、秩序ある開発・合理的な利用・科学的ルールをベースとして、省エネ・排ガス削減を可能な限り実現することができる。中国の東北地区・西北地区、内モンゴル・北京・天津・河北エリアなどの氷雪資源が豊かな地域は、それぞれ異なる形の地域文化を備えている。氷雪リゾートの開発と民俗体験を組み合わせたサービスは、これらの地域が資源の優位性に頼り、観光業のグレードアップを実現するための有力な突破口となる」。
(人民網日本語版)
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