新華網ジュネーヴ7月26日(記者/凌馨)世界貿易機関(WTO)が24日発表した報告によると、昨年10月中旬から今年5月中旬にかけて、当機関のメンバーが貿易制限措置計74項目をスタートさせ、それらが月平均で11項目近くに及び、2008年の金融危機以来の過去最低を記録したという。
貿易制限措置には、追加関税あるいは関税率の引き上げ、税関による規制強化及び数量制限の実施などが含まれる。
報告書は更に、同時期にWTOのメンバーが関税の取り消しや関税引き下げ、税関手続きの簡素化などに及ぶ貿易利便化措置80項目を新たに実施し、それらが月平均で11項目近くに及び、2008年以来2番目に低かった。貿易利便化措置がもたらした貿易額は貿易制限措置がもたらした貿易額の3倍以上だったことを示している。
WTOのアゼベド事務局長は、報告書にはWTOのメンバーが世界の貿易環境改善のために行ってきた努力が反映されているとみなしている。アゼベド事務局長はまた、各メンバーが現在の世界経済が引き続き不確実性に直面する背景のもと、貿易制限措置を行使する際には自制の態度を保ち続けるよう促した。
(新華社より)
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