活力とは生命力であり、経済発展の潜在力を調べる重要な指標でもある。2017年も下半期に入ったが、中国経済の構造は改革のなか改善し、活力は革新のなか成長し、自信はモデルチェンジのなか深まった。
新たな流れ:「活力」が溢れ出す
変化のなか新しさを求め、新しさのなか進展を目指す。モデルチェンジ中の中国経済は上半期、「質向上」と「ストック改革」の推進を加速した。
スキャンにより店内に入り、好きな商品を手にし、自動的に決済を完了する。携帯電話さえ手に取る必要がない。杭州で先週お披露目された初の無人スーパーは、買い物客に斬新な体験をもたらし、さらには小売モデルと供給方法を徹底的に変える可能性がある。
無人スーパーだけではない。どこにでも掛けられる「壁紙テレビ」、コードをスキャンしただけで乗れるシェア自転車、ワンキーで反応するスマートホーム、キャッシュレス都市など、上半期には新技術、新産業、新モデル、新応用の登場が相次いだ。特にモノのインターネット(IoT)はコンセプトから現実になり、一般人の家庭に進出している。
新たな技術が台頭する一方で、量が多く広く存在する「ストック」の改造も加速され、新たな活力を放っている。
多くの家電メーカーが値下げに頼るなか、格力電器は製品の販売からスマート設備の提供への「変身」を実現した。
自主開発した100種弱の自動化製品は、産業用ロボット、大型自動化ラインなど10以上の分野を網羅し、売上は計10億元を上回る。格力電器の華麗なる転身は、モデルチェンジ・アップグレードの推進に力を入れる伝統的な業界の縮図になった。
国家統計局のデータによると、中国のハイテク産業の付加価値額は5月に11.3%増、設備製造業は10.3%増となり、一定規模以上工業企業の伸び率を大幅に上回った。オンライン小売の成長率はさらに高く、1−5月のオンライン小売額は32.5%増となった。
中国工業・情報化部の張峰チーフエンジニアは「中国の工業技術改造向けの投資も、上半期に増加傾向を示した。これは新たな原動力が急成長しており、新旧原動力の切り替えが加速されていることを意味する」と説明した。
(チャイナネット)
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