米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は12日、「米経済指数が予想とほぼ一致すれば、年内にバランスシートの縮小を開始する可能性がある」と表明しました。
イエレン議長は当日、下院金融サービス委員会で、通貨政策に関する半年に一度の証言に臨み、「2月から、米労働市場の成長が著しく、6月の失業率は4.4%で、FRBの予測を下回った。同時に、2017年から米経済は穏やかな拡大トレンドを保っており、特にここ数ヵ月間、米家庭支出と企業固定投資の成長も回復しており、不動産市場も緩やかな回復を続けている」と述べました。
また、イエレン議長は、「米労働市場とインフレの関連度合いが弱くなった。5月の個人消費支出価格指数(PCEPI)から算出したインフレ率は1.4%で、今年初めよりやや縮小し、FRBの目標である2%を下回った」とし、今後、米インフレ展望にはなお不確定要素があると強調するとともに、米経済の拡張を支持し、インフレ率を2%に回復させるため、向こう数年間にわたって利上げを続けることは適切であろうとの判断を示しました。
(中国国際放送局)
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