口を開けて笑う人は、周りの人に良い刺激を与えると考える人は多い。だが、スペインの首都・マドリードのコンプルテンセ大学の心理学研究者は、「歯を見せた笑顔は、最初は周囲の人々の関心を引くが、その後は、歯を見せない笑顔の人に注目が集まる」という事実を発見した。生命時報が伝えた。
最初の実験で、研究スタッフは、表情に関するビッグデータを分析した結果、嬉しさを表現する顔つきにおいても、歯を見せている人より歯を見せていない人の方が、他者を魅了する力が強いことを発見した。次の実験では、眼球の動きを追跡する技術を使って測定した。その結果、歯を見せた笑顔は、最初は人々の注目を集めるが、歯を見せない笑顔の方が結果的により長い時間、注目を集めることが分かった。特に、人々は歯を見せない笑顔の目元を見て、その人の感情に関する情報をより多く得ようとする。
専門誌「エモーション」に発表されたこの研究結果は、人が他人の顔の表情を読み取るメカニズムは非常に複雑であり、歯だけが、自分に対する相手の意図や感情の判断材料になり得るという事実を示している。笑顔は、人々にとってコミュニケーションを取る上で極めて有用な「ツール」であり、他人の注意を惹きつけようとするならば、歯を見せない「神秘的な微笑み」を見せることが非常に有効だといえる。
(人民網日本語版)
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