厳志農博士は次のように説明した。食の安全法は、食の安全に関する違法犯罪行為の取締りから、食の安全リスク防止へと移行している。食の安全の国家標準は国際基準とほぼ適合し、中国の食の安全対策は、政府、企業、メディアなどの多方面の利害関係者と協調し、共同で対策を練る新しい段階に入った。
国家食品薬品監督管理総局が公表したデ-タによると、2016年にサンプリング検査が実施された25万7千バッジの食品サンプルの合格率は96.8%で、2015年並みとなり、2014年比で2.1ポイント増加した。1,300社余りの大企業を対象としたサンプリング検査の合格率は2015年が99%、2016年が98.1%で、重大で体系的な食の安全問題はここ数年起きていない。
これと同時に、中国の食品業界も急速に成長している。国家統計局のデータによると、2016年の中国食品の工業総生産高は11兆1000億元に上り、前年同期比で8.9%増加し、飲食業の総生産高は3兆5,800億元で、前年同期比で10.8%増加した。
芸康グループの王鉄グローバル執行副総裁兼大中華区総裁は、中国の食品メーカーは食の安全をますます重視し、監督管理者、上下流企業、社会の公衆などとの食の安全に関するより積極的な疎通と双方向性を通じて、社会による共同対策に参与していると観察している。
国家行政学院の胡穎廉副教授は、食の安全のボーダーラインを強化すると同時に、現代社会が食品の品質と健康の栄養に対するより高い次元のニーズに適応するために、食品の品質基準システムを充実させ、食品業界に対しモデル転換とアップグレード及び供給の革新により一層、取り組むように逆に促していくことが求められると提言した。
(新華社より)
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