新華網大連7月3日(記者/羅捷、汪偉)中国経済の動向は2017年夏季ダボスフォーラムで注目度の高い話題になっている。出席者は中国経済の最大の潜在力は改革にあり、国有企業改革は新段階に進み、金融改革の動きも日益しに明確になり、中国経済の動向は安定しながら好転するとの見解を示した。
中国宝武鋼鉄グループ有限公司の馬国強董事長は、国有企業改革は機能を定義すべきで、分類を通じて国有企業がやるべき事とそうでない事を把握し、主要業務に焦点を絞り、健康体にスリム化し、質と効果を向上させることができると受け止めている。 中国の金融改革の強度は増大しつつあり、中国の金融改革は新たな試練に適応できるだろうか。清華大学・蘇世民書院の李稲葵院長は次のように説明した。金融業の開放は2つの側面に区分される。第一に、銀行、証券会社などが外資の資本参加を認めるかどうかという点は、金融サービス分野の自由化になる。この方面から見ると、中国の金融市場の開放レベルは十分に高い。第二に、資金流動の開放はリスク問題を考慮するために、相対的に慎重になっている。「だが、たとえそうであっても、開放に向かって進んでいる。」
フォーラムに出席した専門家は今年以降、中国の輸出貿易は回復し、消費が増加し、経済は全体的に安定して好転する傾向にあるとの見方を示した。
「今年と昨年の経済成長率はほぼ同じで、2018年は経済が上向きになると予測される。その主な要因は民間投資の増加だ。」と李稲葵院長は語る。
マクロ経済分野の改革によって、経済は安定しながら好転するように促進された。 浪潮グループ有限公司の孫丕恕董事長は、「中国経済の構造に重大な変化が発生し、成長エネルギーはイノベーション駆動型に移行し、投資もより一層、穏健な傾向にある。」と述べ、またこの変化は供給側の構造改革を代表とする一連の改革政策によるものだと指摘する。
出席者らは中国経済は安定しながら好転すると同時に、経済発展の質と効果を重視していくことが求められるとの見解を示した。
中国石油化工グループ公司の傅成玉元董事長は、中国経済の発展で直面する主な問題はGDP成長率ではなく、経済発展の質の向上にあると見ている。傅成玉元董事長は、また「ここ数年は国際貿易に大きな改善はないが、逆に見れば中国の貿易がかえって急速に発展していることは、内部の改革と調整から恩恵を得ており、今後の改革と発展の基本路線でもある。」と述べた。
(新華社より)
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