新華網ワシントン5月26日(記者/林小春)米軍側は24日、ボーイング社が提出した方案を採用し、再利用可能な極超音速宇宙機「XS-1」を研究開発し、迅速で頻繁且つ低コストで地球低軌道に入る能力を米軍に提供し、宇宙へ衛星を配置するため毎日1回の「XS-1」打ち上げを目指すと発表した。
米国防高等研究計画局(DARPA)は同日の声明の中で、次のように表明した。「XS-1」は無人宇宙機で、大きさは商用機ほどであり、ロケットのように垂直発射し、極超音速飛行を行う。これまでの米軍宇宙機「X-37B」と異なるのは、装備されている低温推進剤を動力として飛ぶことができ、ロケットによる発射を必要としないことだ。
想定では、「XS-1」は地球低軌道に到着すると、「宇宙送迎バス」と呼ばれる使い捨ての上段を切り離し、上段部分は1360キログラムの衛星をさらに上空の極軌道へ発射することができる。その後、「XS-1」は方向を切り換え地球に帰還し、飛行機のように水平着陸し、現代飛行機と似たようなメンテナンスを行った後、数時間以内に再び発射を行うことができる。
DARPAは声明の中で、次のようにと述べた。現在、衛星の発射には数カ月又は数年の準備期間が必要で、「XS-1」プロジェクトが想定するわずか数日とは大きな差があるため、この宇宙機の研究開発に成功すれば、米国は軍事、又は商業衛星の災害的損失時にも完全な回復能力を持つことができ、国家の安全を強化できる。
DARPA戦術技術室(TTO)のBradford Tousley主任は、未来の真の技術能力がますます現実になっていくのを見られるのは非常に喜ばしく、飛行機と同じように、需要に従い経常的に宇宙に飛行できる宇宙機は、国防の鍵となる需要を満たす点で重要な意味を持ち、さらに次世代のビジネスチャンスにもつながると述べた。
(新華社より)
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