伽馬データ(CNG中信ゲーム研究)と中国音像・デジタル出版協会ゲーム出版事業委員会(GPC)はこのほど、「2017年第1四半期モバイルゲーム産業報告書――海外市場特別版」を発表した。同報告書によると、今年第1四半期のモバイルゲーム市場の売上は前四半期比19.7%増の275億1000万元(1元は約16.4円)に達し、過去2年間で最高の伸び率となった。伽馬データは「王者栄耀(Honor of Kings)」などのモバイルゲームが、世界的に流行していることと関連していると分析した。経済日報が伝えた。
昨年の世界モバイルゲーム市場規模は、21.3%増の369億ドル(1ドルは約113.4円)に達した。世界のモバイルアプリのうち、ゲームアプリの収入が占める割合は8割以上となっている。またモバイルゲームユーザーの毎年の平均課金額は48.02ドルで、パソコンの46.22ドルという平均値を上回った。ユーザーのゲームクライアントの課金が減少し、モバイルゲームの安定的な課金習慣が養われている。またデータによると、中国産モバイルゲームの海外売上は、2016年に46億5000万ドルに達した。業界内では、2017年に輸出されるゲームのうち7割がモバイルゲームになると予想されている。中国国産モバイルゲームは、2度目の急成長を実現する。
発展途上国、特に東南アジア、南アジア、南米のモバイルゲーム市場はまだ頭打ちに達しておらず、発展の大きな余地が残されている。これらの地域で今後スマートフォンが普及するに伴い、人口ボーナスが現地のモバイルゲーム市場の急発展を促す。これは中国のモバイルゲーム企業のチャンスだ。中小ゲーム企業の海外進出には、2つの大きな強みがある。まず海外の各地では、プラットフォームの審査に合格すればモバイルゲームをリリースでき、資格審査を待つ必要はなく、資金を早期回収できる。また海外には優れた娯楽環境がある。無課金プレイの習慣が形成されておらず、一部の海外市場は高い消費能力を持つ。海外市場、特に発展が遅れている発展途上国市場は、中小ゲーム企業の新たな発展の場になる。2017年は中国モバイルゲームの海外進出が相次ぐ急成長の時期になるとみられている。
(人民網日本語版)
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