世界経済フォーラムが6日に発表した『2017年観光競争力レポート』によると、中国の観光業の国際競争力は上昇し、世界ランキング15位に入った。
世界経済フォーラムが隔年で発表している同レポートは世界136の国・地域を対象とし、観光業の発展が経済・社会にもたらす効果の潜在力を分析し、観光環境、政策条件、インフラ、自然資源の4つの分野の実績を総合的に評価したもの。中国の順位は2015年より2ランク上がった。
指標別に見ると、中国は文化資源(1位)と自然資源(5位)が優れている。観光業発展への重視度が高まるにつれ、中国の観光産業の開放度、情報通信、観光インフラのレベルとサービス水準は向上している。
報告によると、従来からの観光強国は依然として世界観光競争力ランキングの上位に名を連ね、2017年はスペイン、フランス、ドイツがトップ3になったが、発展途上国と新興経済圏の観光業も急成長している。
地域別にみると、欧州諸国の観光競争力における優位性は引き続き際立っている。もっとも躍進が目立つのはアジアの観光市場で、規模は欧州に次ぎ、世界でもっとも活力があり友好的な観光先となった。中でも、2016年に中国を訪れた外国人観光客は約5700万人で、アジア全体の20%以上を占めた。レポートは、アジアは世界で入国者数の増加がもっとも速い地域で、観光業に「アジアの世紀」が到来しているとした。
レポートによると、現在、世界のGDPへの観光業の寄与度は10%を上回り、世界の雇用ポスト10個のうち1つが観光業である。
(チャイナネット)
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