ロシアのラブロフ外相、シリアのムアレム外相、イランのザリフ外相は14日、モスクワで会談し、シリアでの化学兵器の使用に関する調査と、アメリカ軍によるシリア攻撃、アメリカ主導のシリアとの対話および合同のテロ対策などについて討論しました。
ラブロフ外相は会談の記者会見で、「3カ国は、アメリカが7日に行ったシリア空軍基地への攻撃は侵略行為であり、国際法と『国連憲章』に深刻に違反しているという見解で一致した。3カ国は、アメリカおよびその同盟国がシリアの主権を尊重し、情勢の緊迫化を招く行動を繰り返さないよう促す。同時に、化学兵器の使用疑惑について国際機関の中立的な調査を求め、4日にシリアで起きた事件に対し、客観的で公正な、徹底した調査を要求する」と述べました。
ラブロフ外相はまた、「3カ国は政治外交の手段を通してシリアの衝突を解決するよう主張し、国連安保理の第2254号決議を確実に踏まえた上で、シリア政府と反体制派の各代表が包容性ある対話を行うよう主張する」と示しました。
さらに、ラブロフ外相は、「3カ国はテロ対策において引き続き協力を強め、シリア国内のテロリストを取り締まり、国際社会の力を団結させて幅広いテロ対策陣営を結成させる。このほか、ロシアとイランは、平和の回復、経済、民用インフラ施設の建設などの面において引き続きシリアを支援する」と話しました。
(中国国際放送局)
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