このほど、ヒューゴー賞ノミネート作品リストが公開された。その中には中国のSF作家劉慈欣(リウ ツーシン)氏の、「三体」シリーズ第三作「三体III: 死神永生」が含まれており、「三体」シリーズがヒューゴー賞ノミネート作品に選ばれるのは今回で2回目となった。環球網が伝えた。
劉慈欣氏の「三体」シリーズ三部作は、SFファン必読の傑作SF小説といっても過言ではない。また、「ヒューゴー賞」は「SF界のノーベル賞」とも言われている。2015年、劉慈欣氏は「三体」シリーズ第一作目でアジア初のヒューゴー賞受賞を果たしている。
「三体」シリーズ三部作は、劉慈欣氏が執筆した叙事詩レベルの最高傑作だ。地球文明が宇宙で隆盛 衰退していく過程が描かれており、作品では人類の歴史、物理学、天文学、社会学、哲学、宗教すべてに触れており、SFの観点から人間の本性について深く探求する内容となっている。
「三体III: 死神永生」の英版訳は、米国籍の華人 劉宇昆氏が担当した。劉氏の職業は、プログラミングと弁護士で、アマチュアでSF小説や詩歌作品を執筆している。ヒューゴー賞とネビュラ賞ノミネートの常連で、ヒューゴー賞短編小説部門賞を2度も受賞している。中国文化と米国文化両方に精通し、SF作品に長けていることから、今回劉氏によって訳される「三体III: 死神永生」は劉慈欣氏に2度目のヒューゴー賞受賞をもたらす強力なサポートとなる可能性ある。
(人民網日本語版)
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