また中国は銀聯カードによる海外での出金を規制し、中国人客の域外での高級品消費をけん制している。
経済減速は、観念の変化をもたらした。いわゆるミレニアム世代、および18-45歳の年齢層が、投資と高級品消費の代表者になりつつある。彼らは海外プラットフォームへの信頼を失い、国内市場での高級品購入に転じようとしている。
また販売ルートにも変化が生じた。豊かな人は実店舗での消費に意欲的だが、ネット通販の利用者が増えており、その他の小売ルートに損失をもたらしている。スマートフォンの使用と電子商取引も急成長している。
市場が変化し、競争が日増しに激化し、環境は目まぐるしく変化している。一部の製造メーカーと投資家は、インドなどその他の高級品の需要がある市場でチャンスを模索し始めており、中国への過度な依存によるリスクを回避しようとしている。
中国高級品市場は2017年、新たな情勢の中でチャンスを迎えた。経済減速と汚職撲滅キャンペーンが続き、さらに米大統領選による混乱、英国のEU離脱による問題、テロリズムなどの要素が、中国で「新常態」を形成した。
大手高級品ブランド各社は、新たな情勢に早期適応し、経営を維持できるかという問題に直面している。中国は小康社会の建設、「中国の夢」の実現という最終目標を迎えている。主要任務は、過剰生産能力の解消、在庫 コスト削減、弱点の補強、負債管理、市場への監督管理の緩和などだ。
(チャイナネット)
関連記事: