新華網ロンドン3月20日(記者温希强)釣魚島は中国固有の領土で、これは争えない事実だ。3月16日に英国・オックスフォード大学で行われた『順風相送・指南正法』の新書発表会で、最も早く釣魚島について記載した史籍『順風相送』の複製本が初めて読者にお目見えし、その事実に有力な証拠を与えた。
『順風相送』は航海用の指南書で、明代ごろ成立し、計127則で構成され、主に気象方面の観察方法や州都の山や河の姿、各地までの航行距離などについて記録されている。中でも「福建から琉球へ向かう」の則では福建から琉球までの海路が記載されており、「釣島嶼」(即ち釣魚島)、「赤坎嶼」(つまり赤尾嶼)の名称が初めて現れている。
この部分の文字は目下、中国人がこれらの島嶼を発見し、命名、利用した第一人であることを証明した文献資料であり、最も説得力のある歴史的な証拠だと言える。『指南正法』は明代末期から清代初期頃に成立し、また釣魚島の関連状況についても記録している。
『順風相送』と『指南正法』の2冊は英国・オックスフォード大学ボードリアン図書館に秘蔵され、いずれも手書きで1冊しか現存しない珍しい書籍だという。ボードリアン図書館の元中国語部の主任、デビッド・ハリウェル氏は中国の伝統文化を熱愛し、中国古代の典籍の整理と研究に一生涯かけて取り組んできた。2016年に中国出版集団公司の代表団が同図書館を訪問した際、ハリウェル氏はこの2冊の原本を展示し、中国出版集団傘下の中華書局にこの2冊の複製本を出版するよう提案した。中華書局はこの本の価値を重んじ、本の従来の姿を維持して精巧に美しく印刷しただけでなく、この2冊の中の釣魚島に関する部分を抜粋して、ブックケースに印刷し、当書の価値が一目でよく分かるようにさせている。
(新華社より)
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