中国で3番目に大きいEC企業・唯品会とテンセント(騰訊)QQは14日、米ニューヨークで開かれている「ニューヨークファッションウィーク」において、「AIとファッション:中国『95後』トレンドカラー報告」(以下、報告)を発表した。報告では、AI(人工知能)を使った顔認識技術と画像処理技術を通じ、中国の「95後(1995年以降生まれ)」が最も好むカラーは「95%の黒(RGB値:22/20/24)」であるとしているほか、消費者が参考にできる中国の若者の間で人気の高いカラーやファッションのトレンドを紹介している。
「報告」は、「唯品会億級『95後』服飾品類販売ビッグデータ」と「QQ空間アルバム2016年千億級公開画像」をもとに、テンセント顔認識技術と画像処理技術を用い、中国の「95後」が最も好むカラーは「95%の黒(RGB値:22/20/24)」であるとし、この色を「95%ブラック」と命名した。この色は完全なブラックとは異なり、真っ黒になりきっていないブラックとなる。
唯品会の陳菲菲シニア・ディレクターは、「95後の若者たちは、人生に対する彼らのスタンスと同様、何事においても、憧れと好奇心のための余裕を5%だけ残している。あらゆるものに対して100%知り尽くしているように見えて、実は探求の余地を5%残しているのだ」と解説した。
消費のアップグレードが進み、ユーザーの需要が多様化し、EC企業の運営力に全面化が求められ、トレンドに対するユーザーの嗜好がビッグデータ化されるにともない、消費者がトレンドの行き先を決定する「C2F」という新時代が到来しつつある。陳シニア・ディレクターは、「ネット販売は、消費者がファッションのトレンドを定義するC2Fの時代に入った。今回の協力は、EC企業、ブラックテクノロジー、ファッションによる業界を越えた革新の応用であり、これによって販売ビッグデータとAIが、ファッションのトレンドとぶつかり合うことで、デザイン分野のアーティスティックな創作により多くのインスピレーションと可能性を提供するだろう」とコメントした。
さらに「報告」は、「95後」が洋服を買う際に最も重視する要素は、「コーディネート」であると指摘している。彼らが最も好むブラックにぴったりなコーディネイトカラーは黄と赤、青だった。また、最も好む洋服の素材は、コットンとウール、レザーで、最も好きな柄はプリントと落書き風の柄、文字だった。
(人民網日本語版)
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