『経済日報』は2月16日、「『一帯一路』建設が発展の黄金期に入り、世界の貿易の中でも際立った成長を見せた」という文章を発表し、内容は以下のようである。
水面下で世界的な貿易戦が繰り広げられる中、中国と「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード))沿線国家・地区との投資提携や貿易往来が著しく発展し、盛んになっている。
貿易データによると、1月、中国とインド、ロシア、サウジアラビア等「一帯一路」沿線国家との貿易額の伸び率は、対インドが前年同月比23.6%増加し、対ロシアが同比44%増加し、対サウジアラビアが同比46.9%増加して、世界の貿易の中でも際立った成長を見せた。
実はこの成長傾向は前年から徐々に表れ始めている。税関総署の黄頌平報道官は、2016年1-9月、中国のEU(欧州連合)、米国、ASEAN(東南アジア諸国連合)等主要貿易パートナーへの輸出額の伸び率が2%未満だったのに対し、「一帯一路」沿線国家への輸出額の伸び率が二ケタと高い水準を維持していたことを明かした。
現在、中国と「一帯一路」沿線国家との貿易額は中国の対外貿易総額の25%以上を占めている。直近四半期の「一帯一路」沿線国家との貨物貿易額指数と貨物輸送量指数はいずれも過去最高を記録した。
貨物貿易だけでなく、中国と「一帯一路」沿線国家との投資提携も顕著で、2016年、沿線国家53カ国への直接投資額は同期における総額の8.5%占めの145億3000万米ドルだった。関連61カ国での中国企業の新規契約額は1260億3000万米ドルで、同期における対外請負工事の新規契約額の51.6%を占めし、取引高は759億7000万米ドルで、同期における対外請負工事全体の47.7%を占めた。
統計によると、パキスタンのカラコルム・ハイウェイの第2期、カラチ高速道路、中国-ラオス鉄道などのプロジェクトがすでに着工・建設され、トルコ・東西高速鉄道、ハンガリー・セルビア鉄道などのプロジェクトが現在、順調に進んでいる。上記の重点プロジェクトの推進は、現地の経済・社会の発展を効果的に押し進める見通しだ。
中国国際経済交流センターの魏建国副理事長は、次のような見方を示している。「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」構築はまさに発展の黄金期に入りつつあり、投資協力において少なくとも3つのエントリーポイントがある。第一に、海外の協力区を設立する。第二に、インフラ整備を連結・連動させる。第三に「一帯一路」の沿線諸国の工業化プロセスの加速を支援する。商務部のデータによると、現在中国はすでに23か国に海外協力区を設立し、1200社余りの中国資本企業が進出し、年間生産は200億ドルを超え、現地のために25万人の雇用を解決したとのことだ。
今年、「一帯一路」構築は中国ひいては世界の経済発展の新たな成長点になることが見込まれ、貿易往来、投資協力、資金融通の深さや広さが一層拡大され、国際工事の請負、インフラ整備、優位性をもつ生産能力の輸出、クロスボーダー電子商取引といった多分野の発展を効果的に推し進めるだろう。
地域面から見ると、新疆ウイグル自治区、陝西省、福建省などは「一帯一路」構築との連結を引き続き強化するか「一帯一路」構築の重点突破エリアとなる見通しだ。新疆ウイグル自治区は今年1兆 5000億元以上を投資してインフラ整備を加速し、中国・パキスタン経済回廊などの5大ルートの建設を計画している。陝西省は自由貿易区のチャンスを把握して、「一帯一路」の大構造へ溶け込むことを提起した。福建省は海のシルクロード核心区の構築を推進して、「一帯一路」のティールートを打ち出すことを提起した。
(新華社より)
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