天津に本社を置く天士力グループはこのほど、自社で生産している中成薬『複方丹参滴丸』がつい最近、米食品医薬品局(FDA)の定める臨床実験のフェーズ3を完了し、中成薬でも国際基準の下で臨床審査を受けることができることを初めて証明したと発表、内外の医薬品業界から注目を集めています。複方丹参滴丸を開発生産する天士力グループは、薬品の研究開発や技術イノベーション、先進設備による製造など一連の製造工程のアップグレードを推し進め、中成薬を伝統的製法から製薬工程のスマート化時代に向けてリードしていくことに注力しています。
中成薬『複方丹参滴丸』は中国ではすでにロングセラーを記録している薬品で、慢性もしくは安定狭心症に良好な治療効果を発揮します。天士力グループの朱永宏総経理は、「複方丹参滴丸が世界で最も厳しいと言われる試験に合格したことで、中成薬の安全性と効果が改めて証明されたといえる」と強調しました。
中薬の原産国としての中国の中薬輸出量は、世界のわずか3分の1ほどしかありません。これは国際社会の中医薬学に対する認識に隔たりと誤解があるのが主な原因だとされています。天士力グループの閆希軍会長は、「中薬と世界の認識の間にある深い溝を埋めるには、中薬生産工程のデジタル化と標準化を実現させる必要がある」と強調しています。
なお、『複方丹参滴丸』は、1996年にアメリカ食品医薬品局に認定申請された初めての複合型中成薬となります。
(中国国際放送局)
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